キャバ嬢は胡蝶蘭の数がステータス

私は昔、キャバ嬢をしていました。
お店がそこまで大きくなかったので、ナンバーワンにもなりました。
クリスマスや七夕やハロウィンなど沢山のイベントがある中でも、一番のイベントが、「自分の誕生日」です。
キャバ嬢達は、誕生日にどれだけの自分のお客様が来てもらえるか。売上よりも、自分のモチベーションも上がり、何より周りの他のキャストへの優越感が得られるもっとも力を入れる一日です。誕生日に来てもらう為に努力もします。ナンバーワンとなれば、恥をかきたくないので、いつも以上に力を注ぎます。
実際まだナンバーワンになっていない頃に、たまたま太客の常連様が1人いて、まだペーペーだったので、そのお客様に、誕生日のイベントはしないよ〜と言って居たのに、そのお客様はサプライズで、お店に「私の名前入りの胡蝶蘭」を送って下さりました。
先輩キャストの人たちから、視線がありました。影では、「まだ新人なのに胡蝶蘭って凄いね〜」といつも怖い先輩が、褒めてくれてたそうです。
それからその次の誕生日のイベントの時にも、そのお客様は胡蝶蘭を送って下さりました。
その頃にはお客様もついて来て、ランクに入れるレベルまで行っていたので、胡蝶蘭を四名もの方から頂きました。
すごくすごく嬉しかったのを今でも覚えています。
その次の年は、胡蝶蘭を自分の誕生日に十本!〜と目標を決めて頑張りました。
なかなか高級な胡蝶蘭ですので、そんな簡単に、一般の方や家庭持ちの方からいただくのは難しい現状ですが、私の中では、胡蝶蘭をいただく事がステータスになっていて、胡蝶蘭は見る人が見ると一目で分かる高級な花です。胡蝶蘭を沢山送ってもらえるあの子って凄いな〜
なんて思われたい願望がどんどん強くなりました。
普通なら、キャバ嬢なので、ボトルやシャンパンを開けてもらい売上を目標にするのですが、またそれとは別に優越感を得られるのが胡蝶蘭です。
結局、三年目で十本の目標を達成し、ナンバーワンになれました。ナンバーワンになった年に卒業をしました。
キャバ嬢は寿命が短いものですからね。
ナンバーワンになった所でやめました。今でも、仲の良かったキャストが誕生日の時は胡蝶蘭を送ります。また、知り合った夜の街の知り合いなんかの誕生日にも胡蝶蘭を送ります。胡蝶蘭じゃなくてもいいのでは?なんてゆう方もいらっしゃるかもしれませんが、胡蝶蘭を送る事に意味があるのです。ただの花でもプリザーブドフラワーでもなく、胡蝶蘭である事に意味があるのです。

 

キャバ嬢の誕生日プレゼント